2012年07月31日

試運転中の転落事故

ところで、市販のパワーパックは保護回路などがどうなっているのでしょうか。とりあえず手持ちのKATO製品とTomix製品のパワーパックで調べてみました。

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Tomixの5006 DX Power Unit です。大変古い製品で恐縮ですが、定格出力電流0.7Aとなっています。小型のブレーカーがついており、ショートなど過電流になるとブレーカーが動作して主回路を切るタイプです。脱線などのショートでブレーカーが動作するのはよく経験していますが、通常使用の大電流の場合はどのくらいで動作するのかわかりません。電圧計と電流計をつないで様子を見ながらテストしてみました。
負荷は昨日と同じ、ED77とED76の重連が引く貨物です。5Vで1.1A程度の負荷です。


起動して5Vにあわせると1.2A程度流れて走行します。一周してパックの近くに来たところ、いきなりブレーカーが動作し急停車しました。前方に軽い40'車を集めていたので、後ろの50'車などに押される形で浮き上がり3両が外側へ転倒、1両が床まで転落!!
被害はインターマウンテンのプラ製カプラーが折損、エアホースパーツの脱落くらいで、幸い車体の損傷はありませんでした。
定格電流をだいぶ超えた電流になったので、一周でブレーカー動作してしまいましたが、0.9〜1Aくらいだとどうでしょうか。もう少し検証したいところですが、適当な負荷の機関車がありません。

めげずに40'BoxCarは編成から抜いて、次にKATO製品でテストです。
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右側のアナログ電源 POWER PACK DELUXE No20-020です。これも古い製品です。定格出力電流は0.8A、ブレーカーのようなものはついていません。


起動して5V1.2A程度で走行します。2周半ほどして、負荷ショートしたらどうなるかやってみました。3A電流計の針は振り切れますが、パックには特に変化はありません。このあと5Vで10周させてみましたが、定格を超えた1.2Aの電流で連続運転が可能でした。保護回路はないようで、ショートしても主回路は切れることなく流れっぱなしです。ショートのまま長時間放置は実験したくないのでやってませんが、危険なことになりそうな感じもします。

最近の製品はどんな対策がされているのかわかりませんが、いずれにせよ運転中は目を離すことなく管理する必要がありますね。
タグ:電源
2012年07月31日 21:14 | コメント(0) | 模型一般

2012年07月30日

再改造電池式パワーパックでの試運転

前日の回路テストに使ったパーツで、実際にパワーパックとして作ってみました。

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箱は百円均一の雑貨屋で見つけたプラ製パッケージです。1/3くらいがしっかりとはまり込み、2/3くらいが開きやすくなっています。140×50×80くらいの大きさです。材質はポリプロピレン、耐熱温度が120℃と表示があります。スイッチとかツマミとかターミナルとかは手持ちパーツで、数十年前からの在庫品から探し出して使っています。

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ユニバーサル基板にパーツを取り付けて回路にしましたが、無計画に現物あわせで作ったので、取付穴などを配慮できてなくて余裕があるのに窮屈になっています。

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ケースに収めるときも各部品のクリアランスを考えず、およその寸法で穴をあけたので、電池ボックスとターミナルなどが際どい位置になっています。電源スイッチはありますが、今のところ表示灯をつけていません。

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とりあえず動作テストを進めます。運転ボードに乗せていたHO貨車の編成を宮沢のED77で牽引します。曲線ポイント分岐側やR356も何とか通過できるようです。フログの絶縁部分が長く、台車ホイールベースと微妙なところであり、低速では少し止まりかけるようなことがあります。動画はこちら↓


MSKモーター2個のインサイドギヤ駆動ですが、5V0.6Aくらいで走っています。しかし一周で、後方の40'Boxcarが曲線ポイント割り込み脱線分離事故になってしまいました。
この編成は前2両のCaboose・Gondoraが金属輪軸、間の貨車はプラ輪軸、後ろのCabooseがまた金属輪軸です。短くて軽めの40'Boxcarが後方にあるのは競合脱線?になるのかもしれません。台車の具合を調べると動きがよくない感じなので、センターネジを少しゆるめてローリングにも対応しやすいようにしてみました。

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そこで編成替えをして、前方に金属輪軸40'Boxcarを4両増結、より厳しい条件で走らせてみました。走行ルートは曲線ポイントの外側を通るのでR420となります。動画です。↓


走行ルートが違うので比較できないですが、出力最大7V0.7Aで無事に周回できています。台車調整は効果があったということにしておきましょう。

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さて、貨車の走行テストではなく、パワーパックの動作テストでした。大きめの負荷をかけて電流が大きくなったときの動作を確認してみます。ED76を出してきて、ED77と重連にしました。縦型モーター4個になります。電池式にはかなりの負荷となり、電圧もあまり上がりません。4v〜5Vで1.1Aくらいの電流が流れます。熱対策で取り付けたポリスイッチの動作に影響しそうな値です。動画です。↓


何とか走り出しますが、3周くらいしたところでポリスイッチの動作が始まり、出力が下がってしまって列車は止まりました。ポリスイッチの温度が下がるまで待って再度走らせますが、電池の容量が低下してきており、電流は1.3Aくらい流れますが電圧tが上がらず重連を起動することができません。手でショックを与えると起動しますが、すぐに止まります。


何とか起動して走り出すことができましたが、一周もできないで、ポリスイッチの動作により止まってしまいました。ケースの蓋をあけて中の温度の様子をさぐるべく手を入れてみましたが、かなりの熱気がこもっていました。触れないほどではありませんが、1Aを超えるような負荷で連続使用すると、このような状況になるということがわかりました。
トランジスタの電流規格からは余裕があるのですが、使用したポリスイッチの保持電流が0.75Aなので、やはりこのくらいが連続使用の限度ということになりそうです。最近は低電流モーター装備の車輛が多いので、今回のテストのような過酷な使用をしなければ、それほど危険なことにはならないかと思われます。





タグ:電源
2012年07月30日 23:56 | コメント(0) | 模型一般

2012年07月29日

電池式パワーパック再改造

ジュンク堂書店梅田店での運転会で、小菅氏が電池式パワーパックを量産して使われていました。このような会場では、コンセントからの電源コード引き回しが困難な場所もあり、電池式パワーパックは便利であるということです。
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金属ケースに入れて導通テスタもつけられたパック 電源は充電式単三蓄電池10本使用

ただし、以前の回路では保護回路が貧弱なため、使い方を誤ると危険なことがあるようです。この会場で使う前の機会で、出力がショート状態のまま気がつかずに来場者と話をしていたら、温度上昇を招いて部品焼損となってしまったそうです。短絡時の電流は部品の定格以内で設定していますが、長時間ショートしたままでは最終的に熱破壊になるでしょう。これは対策が必要ということで、以前にコメントでアドバイスをもらったポリスイッチをつけてみることにしました。主回路に直列に入れるだけですが、どのくらいの動作をするものか実験してみました。
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クリップ配線で回路を作り、電圧電流を測りながら実験です。ポリスイッチはRXEF065とRXEF075で試してみました。
RXEF065では通常使用時の電流が少なめかなということで、RXEF075をつけることにしました。

負荷は宮沢のED77で、古い縦型の2個モータ機関車です。

0.6Aくらいで運転できますが、片方の動力を手で押さえて止めてみました。もう一方の動力は回り続けています。電流は1.1Aとなってそのまま押さえ続けると、25秒後くらいにはポリスイッチの動作で出力が下がっています。この設定では1Aを超える負荷では継続して運転できませんね。最近の消費電流の少ないモータなら大丈夫かとおもわれるので、とりあえず作ってみて実用上問題があればまた対策することにしましよう。
タグ:電源
2012年07月29日 23:53 | コメント(0) | 模型一般

2012年07月28日

ジュンク堂梅田店で運転会

醍醐10:11普通5510山科
山科10:23新快速モハ223-2145芦屋
芦屋11:04普通クハ207-107六甲道
阪急六甲12:49普通5059岡本
岡本12:58特急7107梅田
大阪18:10普通モハ207-30京都
京都19:06快速サハ221-1六地蔵
六地蔵19:32普通5512醍醐

大阪のMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店の7階で行われている写真展&運転会へ行ってきました。3月にジュンク堂本店行われた運転会の関連で、今回は梅田店での開催ということだそうです。
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ジュンク堂梅田店のHP画面から紹介

運転会は午後からということなので、午前中に六甲模型へ出かけてきました。

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六甲模型では、このあたりのパーツを購入

阪急梅田駅近くの会場へ向かいます。
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阪急 5000系 普通 三宮行  六甲駅

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会場は7階の催しコーナーのようなところです。3月の本店催しのときよりは広い場所です。

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トンネルクラブの運転会で使用している小菅さんのレイアウトのうち、両側の曲線部をうまくつなげて中型の小判エンドレスにしてあります。16.5mm、12mm、9mmの各ゲージ線路が使えます。車輛持ち込み可能、お子様用運転体験車輛も用意してあります。
8月4日(土)までですが、運転対応は土日のみ13時〜17時となっているので、本日以降7月29日と8月4日の2回で終了です。平日の開催も可能性はあるようですが、具体的なことはわかりません。
写真展は書店開店中は自由に閲覧可能です。
タグ:HO HOn3.5 HOn2.5
2012年07月28日 22:52 | コメント(0) | お出かけ

2012年07月27日

車籍簿を更新しました

最近の車輛の動きを登録していなかったので、元のエクセルファイルの更新作業を行いました。特に1/80モデルは、登録しないで移籍したキットも多く、古いデータとの照合に時間がかかります。Webページの方にも簡単な車輛メモとして掲載していましたが、これに合わせて表形式の車籍簿として更新しました。しかし、電車については、まだ整理しきれていませんので放置状態です。

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Nゲージ日本型もたくさん在籍していたのですが、ほとんど整理してしまいました。これも記録ができてないのですが、なんとか探し出してまとめたいと思っています。
まあ、個人の単なるメモ程度なので、公開しての資料性は低いですが・・・。

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貨車の編成は長くなってきました。ロコとカブースが反対向きに動きそうです。

2012年07月27日 23:26 | コメント(0) | お知らせ

2012年07月26日

プラHO貨車増備

プラHO貨車キット続きです。INTER MOUNTAIN で残っているPS-1 50' DD Box Carを作りました。

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2003.08.20購入  2390円の値札がついています。

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ウレタンが入っていますが、車体は片方に寄っています。緩衝材というより動かないように押さえてある感じです。

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パーツは車体の中に詰め込んであります。

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40'車とほぼ同じですが、ブレーキ系の構成など細かいところで違いがあるようです。台車はACCURAILですが、車輪のフランジ周囲にバリがあるようです。

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床下フレームの中へ、プラのブレーキ管を取り付ける構造です。パーツを取り外すときに折れやすくて困ります。2両のうちの1両のブレーキ管をはずしたときに、勢いでどこかへ飛んでしまい探しても見つけられません。時間がかかるばかりなので手近にあった洋白線をつけてしまいました。

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妻板が少し反っているようです。押さえつけたら何とか接着できそうです。

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妻板はプラ用瞬間接着剤で何とか取り付けました。台枠にブレーキパーツを取り付けて車体にはめ込んで様子を見たところ。

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妻板ディテール取り付け中。Brake Step Bracketを1個飛ばしてしまいました。これは予備がないので何とかして探し出すか、金属帯材でつくるか、アキラめるか・・・。とりあえずこの状態で進めることにします。

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こっち側エンドは何とかできあがりです。カプラーはINTER MOUNTAIN純正品?のヒゲバネケーディタイプです。ナックルバネも線バネです。

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下回りはこんな感じでしょうか。とにかくキット素組みだけで進めますが、パーツが細かくてSprueからはずすときの破損やピンセットからの紛失があるので、プラモデルといえども時間かかります。

一通りパーツを取り付け終わったので、ダメモトで刷毛で床の掃除をしたら、何とBrake Step Bracketが見つかりました。ラッキー!です。

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162475  Brake Stepを取り付けることができました。

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162549  Roof Walk Grab Ironが1カ所破損です。予備パーツがないのでとりあえずそのままです。

最後に工作台の上を刷毛で掃除してたら、ブレーキ管パーツが見つかりました。今更使うことはできないのでパーツ箱行きです。紛失の後すぐに探すのですが、そんなときは見つからないことが多いのですね。でも、ちょっと間を置いてみると発見することがよくあります。井上陽水の歌のようです。あきらめずに掃除をすれば見つかることもあるという教訓?


2012年07月26日 23:46 | コメント(0) | 1/87・16.5mm

2012年07月25日

貨車試運転

最近製作の貨車を連結して試運転してみました。

機関車は一応ディーゼル機にしてみましたが、アナログ機なので電源も取り替えです。
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フライシュマンのR356やカーブポイントは条件が厳しいようです。
RED CABOOSEの40'BOXCARは曲線で、フランジが台枠に擦れているような音がします。カーブポイントでも追従できず、浮き上がり気味で走っています。
2012年07月25日 23:46 | コメント(0) | 1/87・16.5mm