先日ゆうえん氏からコメントで質問をいただいた車輛棚の地震対策ですが、特別な対策をしているわけではありません。敢えていうならば、棚を直接壁にネジで固定していること、扉と棚の間の間隔をあまり空けないようにすること・・・くらいでしょうか。
1995年1月17日の兵庫県南部地震では京都でも震度5程度の揺れになりました。当時も同様な車輛棚を使っていましたが、棚がはずれて落下したり、扉がはずれて落下することはありませんでした。当時の記録写真がありますので掲載します。

これは現在も使っている棚です。上の段の右端で傾いているのはキハ07、中段で傾いているのはDD54です。いずれも1/80・16.5mmのモデルです。DD54はけっこう重いですが、アクリル扉で止まっており、扉を破壊して落下することはありませんでした。
左側で傾いているのは1/87・9mmの井笠などですが、16.5mmの線路の上に別の9mmゲージ用線路を置いて、その上に車輛を置いていたので、不安定な置き方になっていました。

これは別の部屋に設置していた棚です。縦方向に板の補強を入れていますが、これは地震対策ではなく、最下段棚板の垂れ下がり防ぐためにとりあえずつけていたものです。棚の見かけとしては良くないです。
9mm厚のラワンベニヤ合板を自分で切って製作したものですが、ゆとりをとりすぎた設計になってしまいました。大きさの割りに4段しかとれてない、扉の厚さが2mmアクリル板を使っている、アクリル板カット寸法ミスではずれやすい、棚板と扉の間隔もあけすぎである、などあまり良くないのでいつの頃か解体しています。
倒れているのはHOn3のK-37と客車ですが、16.5mm線路の上に10.5mm線路を置いて、その上に車輛をのせていたので、不安定な状態となっていました。1/80車輛は転倒することなく無事ですが、HOn3は転倒してアクリル扉で支えられて転落を免れている状態です。

上と同じ壁に設置したNゲージの線路です。L金具の上に置いたヤードのようなブロックです。置いていた車輛は動力車も客車も壁側へ倒れています。しかし落下はありませんでした。

また別の場所の棚ですが、本箱の下を利用したものです。地震の揺れの方向の関係か横倒しになってしまいました。ナローのKATO、EF61、ED77が倒れていますが、左側のED76は脱線もなく無事な状況です。この転倒状況の違いは機関車の重心とかに関係しているのでしょうか。詳しい検証はしてないのでわかりません。
最近のようにデジタルカメラで動画が簡単に撮れるような時代ではなく、他に対応しなければならないこともあって、模型の写真を撮ったのはこれだけです。カメラはNikon FE、フィルムはフジカラーG-400です。