ラウンドハウスのオーバートン客車G&D鉄道のうち、
コンバインとコーチ6号にはProto:87規格code64輪軸を取り付けています。 線路の方もProto:87規格にするのが望ましいですが、KATOのHOユニトラックを走れるかどうか実験してみました。
分岐のないエンドレスでは特に問題なく走れるので、6番ポイントが通過できるかどうかの実験です。

R730小判型エンドレスの途中に6番ポイントを接続しています。

この6番ポイントはHOユニトラックの初期製品で、トングレールが薄板プレス加工で作られていたものです。重量のある機関車を走らせると、支えられないことがあり、枕木との間に透明プラ板を補強に入れています。
バックマンの4-4-0でオーバートン客車2両を牽引、カント付き曲線については問題なくエンドレスを走ります。

さて、ポイントですが、牽引で背向から合流側へ進むときは特に問題なく通過できるのですが、推進で分岐側へ入るときがどうなるかです。
コーチはフログ部分を無事通過していますが、コンバインの客室側台車がフログで割り込んで脱線するようです。
反対側から撮影した動画です。

脱線している状態を撮ってみました。

客室側台車の脱線の影響で、荷物室側台車も浮き上がっています。

何回か走らせても、同じような現象で脱線します。フログに当たって浮き上がるような感じも見受けられます。

2両の台車の様子です。 左がコーチ、右がコンバイン
違いがなにか調べると、センターピンネジのねじ込み具合が違うようです。
コーチのセンターピンは強めに締め込んであり、水平方向の回転はしますが、左右のローリング方向の動きはほとんど効かないような状態です。
コンバインのセンターピンは締め込みがゆるく、水平方向の回転も、左右のローリングもゆるめで動きやすくしています。この方が線路に追従しやすいかなと考えたのですが、code64輪軸でポイントを通過するには適さないようです。

そこでコーチのセンターピン締め具合を確かめながら、コンバインのセンターピンも締め込んで行きます。45度ずつくらいで締めたりゆるめたりしながら調整しました。
この調整が効果を発揮し、編成で分岐側ヘの通過ができるようになりました。
オーバートン客車の台車はボルスタと台車側枠は固定されており、可動するのはセンターピン部分だけです。そのセンターピン部分の動きをかなり制限するような取り付けで、ポイントフログへの割り込みを防げるということになりました。