2020年01月11日

阪急2800系試験塗装

ネガスキャン作業の中で見つかった阪急電車2800系です。

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2815F 桂駅  1991.08.25
京都線特急用として活躍してきた2800系も、最後は嵐山線という道をたどりました。1991年5月から4連で嵐山線専用になった2815-2865-2805-2855の編成です。従来の阪急マルーンから若干の色調を変更した塗装が施されていました。赤みが強めになり、メタリック感を出したものになっています。劣化したネガからの画像で色の話をするのは不適当かもしれませんが、それらしい色に見えますでしょうか…。

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嵐山方 2815  1991.08.25
2800系で塗装変更されていたのはこの編成だけだったようで、この塗色に合わせて他車も塗り替えるというようなことにはなりませんでした。試験的に行われたものと思われますが、結局この編成も従来の色に戻されたようです。

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試験塗装の2815F  従来塗装の5315F
停車中に5300系と並んだところです。2815Fを単独で見ていると変化はわかりにくいのですが、従来色と並ぶと明らかに違うなというのがわかります。

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2815F 松尾駅  1992.02.16
まだ試験塗装のままで走っていました。阪急マルーン自体が光線の具合によって、赤系になったり紫系になったりする微妙な色なので、褪色したカラーネガからのスキャンを加工したデータでは、違いがわかるような写真にはなりませんね。

この4両編成は1995年11月1日廃車されています。

タグ:阪急2800系
2020年01月11日 23:00 | コメント(0) | 阪急