2月6日の研究会で京津線の線路について学習を行いました。
地図で確認してみます。
大正11年測圖 昭和6年部分修正測圖 二万五千分の一地形図 京都東南部
明治13年7月 官設鉄道 東海道線 京都−大津間開業
大正元年12月 京津電気軌道 三条大橋−札に辻間開業
大正10年 東海道線 ルート変更 東山トンネル−現山科駅−新逢坂山トンネル
昭和7年 国道整備で京津電軌 追分−大谷間 専用軌道化
昭和9年 国道整備で京津電軌 大谷−上関寺間 専用軌道化
上の地図では東海道線が新ルートになっています。使われなくなった旧東海道線のルートは築堤跡として書かれています。京津電軌の追分−大谷間はまだ併用軌道になっており、大谷−上関寺間にも併用軌道が見られます。
大正11年測量 昭和47年修正測量 昭和49年4月30日発行 1:25,000 京都東南部
名神高速道路が旧東海道線跡地を使っていることがわかります。しかし旧逢坂山トンネルは埋められてしまい、京津線より高いところに蝉丸トンネルを掘削しています。旧東海道線は旧逢坂山トンネルを出て京津線をオーバークロスしていましたが、その跡地は一般国道1号線の整備に使われました。
狭隘な区間は路盤の使い回しで交通の確保をしているのですね。新幹線は少し南の音羽山トンネルを直線で通っています。