2015年04月01日

連結器換 - F7

アサーンのF7ですが、カプラー交換と連結面間短縮をやってみました。

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裏返してみると、ネジは最後まで締まっているのですが、ポケットが完全に固定できずに動いてしまいます。ネジの長さがわずかに長いようです。

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カプラー本体は茶色のプラ製、復元はヒゲバネタイプですが、ナックルはコイルバネです。ネジは2mm径でなく、2.16mm径でインチネジでしょうか。

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A-B間のカプラーを kadee#148 に交換しました。ワッシャをはさんでネジを締めたらポケットは固定できました。
この状態で運転ボードでの逆行推進運転をしてみると、やはりBユニットの前部台車(前進時は後部)がポイントで脱線します。フライシュマンのポイントなので、車輪形状なども関係してくる可能性があります。

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脱線問題はひとまず置いて、連結面間短縮加工を試してみます。
初めは作業しやすそうなBユニットで、車体を開いて台枠をはずしました。

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ギヤカバーのようなものが台車の抜け止めになっているので、これをはずすと台枠から台車がとれます。ついでにブレーキシリンダもとれてしまいました。(汗)

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元のカプラーとカプラーベースはこんな感じ。車体内側に引っ込んだところに穴をあけられそうです。

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3mmほど内側に新しく取付穴をあけますが、1.6mm径で3mm深さ程度の袋穴です。貫通させると台枠が弱くなる可能性もあるので、実用上使用可能な程度にしておきました。2mmタップでネジを切っておきます。タップは袋穴用に加工したものを使いました。

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2mm径ナベ頭ネジで取り付けました。

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ブレーキシリンダは0.3mm径真鍮線を差し込んでつなぎました。

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台車を組み付けて、台枠を車体へはめ込みます。

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Aユニットも工事を行います。カプラーをはずしてから車体をはずします。

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連結側だけに加工を行いました。kadee#148を取り付けます。

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A+Bの状態です。間隔は18mmくらいになりました。元の状態を測ってなかった。
3mmずつとして両側合わせて6mm程度短縮になった計算です。

【追加】
ポイントでの脱線に関してですが、状況をよく見ると乗り上がりを起こしているようです。Bユニット台車の輪軸を調べると、バックゲージが14.58mm程度あります。規格値内ではありますが、フライシュマンポイントの通過には限界に近いのかもしれません。KATOのRSC-2の輪軸を測ってみると14.44mm程度になっています。

20150401r.jpg
で、何か対策を考えてみると、この輪軸はパイプ押し込み式のはずです。ゆるんで拡がっている可能性も考えられるので、台車を分解して車輪を両側から手で挟み込んでみました。押し込むと13.5mm程度まで入ってしまいます。これでは狭すぎなので、ジワジワと拡げて14.3mm程度にしておきました。フレがある可能性も高いですが、それなりの製品ということで妥協しておきます。

ポイント側もトングレール先端を若干整形調整しました。
まあこれでフライシュマンポイントも通過できるようですが、カーブポイントはテストしてないのでわかりません。

RTRの完成品ではありますが、製品そのままでこちらの運転状況をクリアできるとは行かないようです。

タグ:UP HO Athearn
2015年04月01日 23:59 | コメント(5) | 1/87・16.5mm
この記事へのコメント
画像では良く分かりませんが・・・
台車の取付状態にも難がありそうですね。

この形状でも、モーターやウェイトを積んで重くなったら、そこそこうまく線路に追従できるのでしょうけれど、これでは・・・

例えが悪いですが、昔のカツミ・エンドウのインサイドギア方式で、M車のモーターとウェイトを外しただけ、ではうまく行かず、バネやウェイトを最適化しなおした事を思い出しました。
Posted by 廣瀬 at 2015年04月01日 23:58
輪軸には軸箱がついていて、バネやイコライザは入っていませんが、内側台枠内で若干の上下動が可能です。
ポイントでの脱線は輪軸組立精度のバラツキが原因のようです。

なお、コメントをもらった後で、記事内容を追加しています。
Posted by ヤマ at 2015年04月02日 01:39
輪軸が主因でしたか、手強いですね。

> 若干の上下動が可能
これは、案外良いかもしれませんね。
「イコライザが良い」とされている要因の何割かは、ガタが有効なのでは無いか? と最近愚考しています。模型のイコライザの多くが、乗っているだけなので、なにがしかのガタが有ることが多いです。ガタを嫌う方も少なく無いですが、よく考えると、有効なケースが有りそうです。
KATOの車輌を見ていて、感じた次第です。
Posted by 廣瀬 at 2015年04月03日 00:41
輪軸可動にするだけで、特に機構的なものがなくても追従効果はあるってことですね。
Posted by ヤマ at 2015年04月03日 22:36
そう見ています、「追従効果」を実効性を計測するのが難しいですが、簡単な実験はこれまでもしてきました。

有効なケースとしては、ガタが無いと片輪が浮いてしまうような外力が加わった際に、ガタの分は下に残っている可能性が高いです。

手で、傾けてみる程度の実験では確かめてみたことがあります。スパイクC11、珊瑚8100などで、キャブ高さで0.5mm程度押しても、車輪は浮かないです。軸バネ機は、ガタが殺されているので、ちょっと苦しいですが、バネが効くぐらいの重量が有れば、押したときに、バネが撓んで浮かずに済みます。軽い機関車では、バネは沈まないので、浮いてしまいます。マイクロキャスト9200(244g)は微妙なところでした。珊瑚の加悦鉄DB201は、イコライザーナシの軸箱入りですが、押せる量は0.5mm未満ですが、ガタのおかげで、接地状態を確保出来ます。いずれも「イコライジング」されているわけでは無いので、軸重抜け状態となると思います。横圧には弱いですが、フランジが最小限の拘束力を維持している(ナダルの式)範囲では脱線防止効果は有ると見ています。
Posted by 廣瀬 at 2015年04月03日 23:47
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