ROUNDHOUSEのオーバートン客車のコーチ、アンデコのキットですが、木造、オープンデッキ、ダブルルーフというのが似ているので、この客車の仲間に入れてしまおうという魂胆です。
左のオーバートン客車はシエラ鉄道の客車がプロトタイプですが寸法は良くわかりません。アメリカ型の木造二重屋根客車の寸法を当たってみると、最大幅は10フィート強で作られているようで、3.5mmスケールで模型化すると35mmとなり、モデルの寸法を測ってみるとピッタリです。フリーランス的なところも見受けられるモデルですが、幅、高さは正確なHOスケールで作られていると推察されます。
右側は珊瑚の南薩ハフ53キットを組んだもので、1/80・16.5mmで二軸車となっています。模型を測ると車体の最大幅は32mmなので、80倍すると2560mmです。珊瑚の設計が下回りの軸受けや輪軸部だけ16.5mm用にしているのか、車体も多少大きめにしているのか、ハフの実物図面がないのでわからないのが残念なところ。
両車は16番の仲間として扱えるので、同じ色に塗って連結して走らせて見ようという考えです。今日は午前中暖かい塗装日和でした。車内はタミヤのXF-57バフ色です。
車体上半はGMのクリーム1号を塗っています。
ハフ56の下半色はマッハカラーの阪和快速緑です。同じような塗り分けになるようにマスキングして、GMの青緑1号をベースに若干の青を混ぜて調色したのですが、青味が勝ってしまったようです。
塗り分けラインはウインドシルの中間で分けています。
車番は西京交通の原則で、下の桁に製作順をつけています。ちょうど1月28日完成予定なので、28としました。先に車番をインレタで取り付けたのですが、目測で貼ったので僅かに右にずれていたようです。西京交通の社紋デカールを作っていたはず…、探すのに手間取りましたが見つけ出しました。ソルバセットでなじませています。
台車と屋根をつけてハフ56とならべてみました。高さはほとんど変わりません。
この角度から見ると、寸法以上に大きく見えてしまいます。しかし、オーバートン客車はHOスケール通りで、南薩をHOスケールでつくるともっと小さいのですね。
16番で遊ぼう、山崎喜陽氏に感謝。
【1/87・16.5mmの最新記事】
ハフ56の図面はすぐには出てきませんでした。同時代の車両かと思う、鹿児島交通テフ25の竣工図は、車幅=2210と記載されていますので、27.5mmと相当狭いです。恐らく最大幅なので、雨樋かキャンバス止めまでの幅と思います。ふと手元の、デルタモデルの加悦鉄ワブ3は幅27mmぐらいなので、16番的では無く、1/80ですね。JMにぴったりです。
よく似た二重屋根開放出入台の客車、別府鉄道のハフ7は最大幅で2550mm、1/80だと32mmくらいになります。
調べていただきありがとうございます。珊瑚の南薩ハフは車体幅30.2mm(ウインドシル外側幅)です。諸元表の値が車体幅なら1/80でほぼ正確に作られているようです。そうすると輪軸部だけを拡げた設計ということになりますね。
一方、オーバートンの屋根幅は32.2mmなので、別府鉄並みの「幅広」と云う事ですね。ボギーなので、少し大きい目の方が佳いかもしれません・・・
と言うわけで、どちらの車両も、うちでは13mmに改軌できそうですね(笑)
改めて測ってみました。
1/87オーバートン模型寸法
車体幅35mm
屋根最大幅35mm
オーバートンは屋根のはみ出し部とシルなどがツライチになっています。
87倍で実物換算すると3045mmです。
仮に1/80とすると2800mmなので、国鉄客車に近い寸法になります。JMでも使えると思われます。
1/80珊瑚ハフ模型寸法
車体幅30.2mm
屋根最大幅31.8mm
80倍で実物換算すると2544mmで別府鉄道ハフと同じサイズですね。