乗工社の梅鉢単端、西大寺鉄道キハ4です。
乗工社の梅鉢単端は西大寺鉄道の単端をモチーフにしているとはいえ、実物をスケールダウンしたものではなく、部品の共通化等の関係でかなりのデフォルメが施されています。
内燃動車発達史の中の掲載図面から借りてきました。キハ1の組立図です。この図の妻面図でゲージと車輪が書かれています。ゲージの数値は914mmで合っていますが、図面が914mmに合っていません。かなり狭くなってしまっていて、本来の西大寺鉄道の雰囲気を捉えることができなくなっています。
車体の寸法を頼りにして見ると、車体幅2000mm、車体長4400mmなので、1/87にして車体幅23mm、車体長51mmになります。
手持ちの津川洋行製西大寺キハを並べてみました。左が乗工社梅鉢単端、右が津川です。津川製はゲージ9mmになっています。両車正反対のスタイリングで作られています。
塗色も津川製はかなり赤みが強いマルーンです。実物を知らないのでなんとも言いがたいのですが、このくらい赤いのかもしれません。
ワールド工芸からも製品が出ていたようですが、入手してないのでなんとも言えないところ。正確な西大寺鉄道はどうだったのか、図面もアヤシイし、模型製品もアヤシイのですね。