2018年12月09日

両開き扉新幹線電車

昨日配付された資料の読み直しや関連資料の整理などしていましたが、本格的に寒いので暖房装置を稼働することにしました。

20181209a.jpg
部屋には電暖装置も備えているのですが、コスト的な面から石油温風暖房機を導入しています。ウェバスト式…ではなくてブンゼン式燃焼装置です。

さてこんな本を入手しました。
20181209b.jpg
序文には、「新幹線計画当初から直接計画実行に当たられた関係者がその時々の考え方を毎月発行の日本鉄道運転協会誌に発表されたものを集録」とあります。

20181209c.jpg
運転計画を解説した章で、新幹線用電車と書かれた図面がありました。完成した0系とおよそ同じような外形をしていますが、大きく異なるのは客用扉が両開きになっています。

20181209d.jpg
戸袋窓はありませんが、1000mm幅の両開き扉が各車2ヶ所となる図面になっています。パンタグラフは菱形、スカートは台車の部分だけ上がった形になっています。
この内容の掲載は昭和35年6月となっていますので、この頃の計画では両開き扉で考えられていたのでしょう。試作車は片開きで作られていますので、この後に変更されていったものと思われます。
ただ、この図1-2についての解説は、この本の全体にわたって何も掲載がありません。運転協会の本なので、「高速走行で営業運転すること」に関する内容がほとんどです。両開き扉新幹線電車がいつ考えられて、いつごろどうして片開きになったのか、探求してみたいところです。

完成後の姿とは多少変わった点もあるが、
タグ:新幹線 0系
2018年12月09日 23:00 | コメント(2) | 実物鉄道一般
この記事へのコメント
平面図を見ると、両開き扉・両引き戸でなく、2枚折り戸のようにみえます。戸袋は要らなくても、折り戸ではとても気密性が保てなかったのではないかと思います。
Posted by きんぎょ/中澤 at 2018年12月10日 19:37
>きんぎょさん
なるほど、平面図をよく見ると内側へ開くような書き方になっていますね。与圧して外側へ押しつけるのでしょうか。
Posted by ヤマ at 2018年12月10日 22:19
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。