先日から預かっている山背鉄道レイアウトです。ベニヤ平原の解消をねらってバラストを撒く予定で、モーリンのバラストなどを用意して、混ぜ合わせ作業なんかをしていました。大阪合運でのバラスト撒き競作では、モーリンのバラストが実感的だという話が出ていたからです。
線路の構成はコルク道床にIMONの12mmゲージフレキシブルトラックです。
5月18日、レイアウトオーナーとバラストの大きさや色などを相談したのですが、モーリンのバラストは石が材料なので重くなるのでは、という懸念があるのでマッハのバラストを用意しているとのこと。たしかにマッハのはコルク製で軽いことは確かかもしれません。測ってないのでわからないけど…。
オーナーの意見なので、ちょっと迷いが生じて、モーリンのを撒くのを躊躇していました。しかし、運転会の期日も迫ってきたので、少しだけモーリンのを撒いてみようと作業を始めました。バラストを固着したときに走行音へどの程度影響があるのかも確かめてみたいというのも一つです。
コルク道床はN用を並べて使っているそうです。真ん中に少しスキマがありますので、バラストが入り込んでしまいそうです。ボンド水溶液も乾きにくくなる可能性もあるので、スキマを紙でふさぐことにします。ボンド木工用速乾で紙を貼っていきました。
バラストの固着は、今や定番の木工用ボンドCH18の水溶液です。速乾タイプではありません。界面活性剤を少し入れて浸透しやすくするのも確立された技法でしょう。
このレイアウトでは基板の変形するような要因を避けたいので、バラストに霧吹きで水を撒くのはやらないことにします。初めに少し濃いめのボンドでバラストをくっつけてしまう方法をやってみます。
濃いめのボンド液を筆で枕木の間に塗り、バラストを指でつまんで撒いていきます。白いのはスキマをふさいだ紙です。
先にレールの間へバラストを撒いてしまいます。
枕木の外側、道床肩付近も、先に濃いめのボンドで固着をねらいます。
道床肩部分は、筆先でだいたいの形を作りながら撒きます。
ちょっと手間と時間が掛かりますが、こんな感じで小梅のボンド液を塗っていきました。
ちょっとスピードアップをねらって、道床肩部までまとめて塗ってしまいました。
コルク道床の肩部が実感的に斜めになっているので、バラストを撒くと落ちていってしまいます。濃いめのボンドはこの対策のも有効です。ベースをななめにする方法もありますが、大きくて不安定になりますので、平らに置いたままで作業を進めました。
肩のところに盛り上げて置いて…
少しずつ下げていったら、濃いめのボンドにくっついてくれました。このまま、ボンドがある程度乾くまで、1時間くらいでしょうか、置いておきました。
その後、ぜっb対を整形して、薄い目のボンド液をスポイトで滴下していきます。
ボンド液はバラストが流れ落ちない程度にしておきます。
まわりに散らばったバラストは掃除機で吸い取ります。
以上のくり返し作業で、20cmほどの線路にバラスト撒布を行いました。
手近にあった車輛を走らせてみて、レールの状態などを確認します。IMONのフレキシブルトラックはウェザードレールなので、レール側面などを塗らなくてもいい感じです。
今回の作業全体写真
さて、バラスト固着による走行音への影響はどんなもんでしょうか。
3時間くらい経てば一応固まる状態になるので、ベースごとひっくり返してみて大丈夫なことを確認しました。
走行音を確認するための動画です。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
大きな変化はありませんが、固着によって走行音が反響して大きくなる、ということは無さそうです。良く聴くとバラスト部の方が音が高くて小さめになっている感じがします。運転会へ持って行って走らせるような場合は、まわりの話し声や騒音の方が大きくて、走行音の変化に聞き入るようなことはほとんどないと思われます。DCCサウンドがあれば、バラストの影響なんか関係ないでしょう。
最後にもう一度、裏向きにして固着を確認しておきました。
さて、明日の運転会ではどうなることやら…。
【1/87・12mmの最新記事】