江若鉄道の記事関連で古い鉄道ピクトリアル誌のデータ化作業をしました。1956年昭和31年8月号 通巻61号 と 同年9月号 通巻62号です。
表紙が高松吉太郎氏の写真で、京都-大阪間の複々線区間の走行中国電から撮影された特急かもめ号です。線路の並びからすると、外側線を国電が走って内側線を特急が走っていたのか。
気になるのは掲載されている広告です。表紙裏の天賞堂とカワイモデルの広告。
天賞堂の東急5000型は1/40模型ですが、東急車輌納入とあります。ディスプレイモデルとして作られたのでしょうか。バスモデルは1/20で三菱ふそうへ納入となっています。小さい文字は「弊店ではHOゲージの他各種の(車両)模型制作の特別のご注文を承って居ります」ということです。この頃にはHOゲージという表現を使っていたのですね。
カワイモデルの新設カメラ部ってのは、カメラの販売もしますよってことかな。
後ろの方の広告です。「ひばり堂」はよく知らないです。HO専門と書いてます。
「東横」は百貨店ですかね、0番・16番と書いてます。つぼみ堂模型店は”O”&HOですが、写真はアメリカ型ナローのK-28です。金属製外国型輸出品を作っていた時代でしょうか。
これも後ろの広告です。カツミ模型店の0番EH10が登場するそうです。大きくて重いでしょうね。購入して持ち帰るのも大変そうです。ツバメ屋模型店は0番・16番=鉄道模型という面白い式?
次の号、1956年9月号通巻63号の広告です。ページの割り当てが異なるだけで、掲載広告は62号と同じ模型店です。広告内容も同じ版を使っているようで、自社広告(鉄道図書刊行会)だけが違う内容です。
ちょっと気になったので、ピクトリアル最新号972号2020年5月号を見てみました。模型店の広告は天賞堂のみになっていました。185系がプラ製品で発売される広告ですが、1/80 16.5mmゲージと表記されて、もう「HOゲージ」は使われていません。
主目的の記事はこれ、私鉄車両めぐりです。