2020年03月31日

古いピクから

昨日の鉄道ピクトリアル61号62号の続きです。当時の本の裏表紙は、私鉄の広告に割り当てられていたようです。回り持ち?で電鉄会社の看板特急電車を掲載しています。

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61号1956年8月号の裏表紙は阪急電車の広告です。
梅田−京都間 新特急運転 ですが、「新特急」という種別ではなくて「特急」を新しく運転しますという意味でしょう。この時代なので「京都」は今の大宮駅ですね。この広告では特急標識板は右側にだけ掲示している写真ですが、実際に運行されたときは両側2枚掲示となりました。1956年4月16日から梅田乗り入れが始まり710系が主役として活躍していました。ノンストップは十三にも停車していませんでした。
これより古い号がないので、この広告がいつから掲載されているのかわからないのですが、運転開始前に正雀で撮った写真を使っているのだろうと推測されます。本は8月号ですからすでに2枚看板の710系特急が走っていたのですが、写真は差し替えられずに1枚掲示の京都線特急になっている、ある意味貴重な写真ではないかと思います。

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62号1956年9月号の裏表紙は阪神電車の広告です。
こちらも特急電車を掲載していますが、2扉クロスシート直角カルダンの高性能車3011形です。丸みをおびた2枚窓湘南形フェイスが特徴的ですね。阪神電車がこの顔のまま増備が続けられたら、今とは違う印象の鉄道になっていたかも。
案内図には路面系の路線もしっかり掲載されています。


2020年03月31日 21:00 | コメント(0) |
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