庄内交通のデハ103+デハ101について、手持ち資料を再検索、東急関係の本を探し出してきました。鉄道ピクトリアル269号1972年9月号です。P64の記述から。
東急3250形の移動
池上モハ101→目蒲モハ121→東急3251→静岡鉄道モハ500→モハ16に改番
池上モハ102→目蒲モハ122→東急3252→静岡鉄道モハ501→モハ17に改番
池上モハ103→目蒲モハ123→東急3253→庄内交通デハ103
池上モハ104→目蒲モハ124→東急3254→京福電鉄福井ホデハ304
池上モハ105→目蒲モハ125→東急3255→京福電鉄福井ホデハ301
池上モハ201→目蒲モハ131→東急3256→京福電鉄福井ホデハ302
池上モハ202→目蒲モハ132→東急3257→京福電鉄福井ホデハ303
池上モハ203→目蒲モハ133→東急3258→庄内交通デハ101
池上モハ101→目蒲モハ121→東急3251→静岡鉄道モハ500→モハ16に改番
池上モハ102→目蒲モハ122→東急3252→静岡鉄道モハ501→モハ17に改番
池上モハ103→目蒲モハ123→東急3253→庄内交通デハ103
池上モハ104→目蒲モハ124→東急3254→京福電鉄福井ホデハ304
池上モハ105→目蒲モハ125→東急3255→京福電鉄福井ホデハ301
池上モハ201→目蒲モハ131→東急3256→京福電鉄福井ホデハ302
池上モハ202→目蒲モハ132→東急3257→京福電鉄福井ホデハ303
池上モハ203→目蒲モハ133→東急3258→庄内交通デハ101
京福越前線のホデハ300形と同系統だったのですね。前面は改造されていることもあって若干異なる印象ですが、側面窓配置は1D7D71で同じです。
庄内交通 デハ103 ← 東急デハ3253 ← 目蒲モハ123 ← 池上モハ103
RML68 P46 に デハ101の写真があり、非貫通3枚窓形態となっています。後に更新改造されて貫通扉を設けたようです。デハ103の写真解説には、誕生時から貫通式であった、との記述がありますので、池上101〜105は貫通式、デハ201〜203は非貫通で登場していたということでしょう。
京福電鉄 ホデハ304 ← 東急デハ3254 ← 目蒲モハ124 ← 池上モハ104
これも池上100形なので貫通形で登場していることになります。後ろの電車は番号がわかりません。。
制御装置がDKシステムで他車と連結できなかった、という記述が書かれ、次世代の本にも引用記述されているようです。汽車会社製造の電車ですが、東洋電機の電動カム軸式制御装置を搭載していたということですね。
これはデハ101ですが、主制御器の箱の形が、同じく東洋電機制御器を搭載していた京阪のつりかけ車たちと同じ形の箱です。日本民営鉄道車両形式図集で調べてみようとしたら、1975年4月1日で廃止になっているので、取り上げられていませんでした。しかし京福電鉄の方は存在していたので形式図が掲載されています。上巻 P815 京福電気鉄道モハ301形電動客車によれば、
主電動機:TDK31-SC 出力225kW
制御装置:ES-155A
制動装置:AMM
台車:ボールドウィン
制御装置:ES-155A
制動装置:AMM
台車:ボールドウィン
となっています。出力225kWは1両分主電動機4台分と思われますので、56.25kW/台になります。
性能とは違いますが、形式がホデハ301ではなくモハ301になっています。
異なる記述もあって、私鉄車輛めぐり特輯 第U輯 第8分冊 P37〜 庄内交通鉄道線 では主電動機:TDK31-SP 4台
台車:汽車H棒台枠
となっています。 まあね、疑問点も増えてくるので、もうやめておきます。
こういう調べをやる予定はしてなかったのですが、深みに落ち込んでしまいました。奥の方から抜き出した本は、そのまま運転ボードの空きスペースに積んでしまっているので、この先どうなることやら…