ポイントマシンについて、電磁コイルで鉄心を動かすタイプについても測ってみることにしました。とはいっても現在手持ちのポイントマシンがそれほどありません。
用意した電源アダプタと測定器、スイッチなどです。
使う電源は富士通のノートパソコン用電源です。出力は16V 3.75Aで模型用にも最適かと思われます。アナログで古いモータの機関車でも走れそうです。運転会等でKATOのポイント制御用に使えるように出力端子を改造しています。鉄道模型の定格とされる12Vよりは高めですが、利用による電圧低下もあるので、電源容量としてはこの60W級あればかなり余裕かと思われます。
2線式のマシン道床内蔵極性転換型から測定開始。
初めはKATOのHOユニトラック6番ポイントですが、測定に使ったものは相当に古くて、先端軌条がプレス製で中が空洞になっているタイプです。20年以上前のものと思われます。マシンは道床内蔵タイプです。
テスターは電源の電圧計として使用、左の小型のメータが3A電流計です。
電源アダプタからの出力電圧は、銘板記載の性能通り16V となっています。
KATOのポイントスイッチで転換したときの測定を動画でどうぞ。↓
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
スイッチをゆっくり動かすと電流が流れたままになり、消費電流がわかります。0.7A程度流れています。運転会では待避線などでポイント二つ同時に転換することがあり、その場合は1.4A程度流れることになります。電圧高めで測定しているので、12Vでやれば電流も少しは少なくなるかもしれませんが、KATO製パワーパックでは容量不足かもしれません。
次に Models IMON の 1/87・12mm システムトラック6番ポイントです。マシンは道床内蔵タイプです。
転換動作測定の動画です↓
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
メーター画像だけにしていますが、0.5A程度流れています。
次からは3線式配線の後付け型マシンです。
フライシュマンの道床付線路のポイントに後付けするマシンです。小型で薄くつくられており、道床のスリットに差し込んでサイドに取り付ける方式です。取り付けた状態で手動転換も行うことができます。
ポイントに取り付けて転換してみます。転換スイッチは古いTomixの3線式対応のを使います。
転換動作測定の動画です↓
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
電流は少なくて0.2Aくらいでしょうか。100番レールのポイントですが、この電流で軽く転換してくれます。スプリングポイント機能も内蔵されたスグレモノです。
次は3線式のTillig製、H0m/TTの道床付ポイントに後付けで内蔵する専用マシンです。内部に自己オフ機能が組み込まれており、転換すると電流がオフになります。取り付けた状態で手動転換が可能です。
シノハラ製のN用スイッチマシンです。あまり使われてないようですが、比較的小型に作られていて、基板上に取り付けても、高さが低くて良いかと思われます。電流の自己オフ機能はありません。取り付けた状態で手動転換が可能です。
Tomixのポイントスイッチで転換すると、スイッチ内でのオフ機能がはたらきます。
転換動作測定の動画です↓
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
このマシンの電流はすごいですね。電流計の針は振り切れて値は測定できませんが、電源側が3.75Aまで流す能力があるので、電源の性能限度まで流れている可能性があります。作動てこはΦ0.5の燐青銅線ですが、電流が大きいので転換力はかなり強いです。測定は無負荷なので電流が大きいですが、ポイントにセットするとある程度の電流になるのかもしれません。実際に利用してないので、知らんけど…
タグ:模型線路
フライシュマン、知りませんでした。
Tillig製、なかなかしっかりしてますね。
シノハラ製、外見に似合わず電流喰いなんでしょう。その割にパワーがないし、線が抜けたり転換不良にこまります。調整も難しい。
あらためて再考の必要がありそうです。
ありがとうございました。
アダプタ目的外の使用でしょうし、自己責任になりますね。
突入電流は計測できないので、最大電流はもっと多いと思いますが、参考になりますね〜 特に篠原のが、電流食いそうなので、要注意です。
ちなみに、鉄芯入りのソレノイドは、鉄芯が抜けている状態の方が、電流が多いハズです。ご参考まで・・・