5月28日の江若鉄道線路跡訪問からの続きです。
JR湖西線新快速を大津京駅で下車、京阪に乗り換えようかと思いましたが、次の予定まで時間があるので歩いてみることにしました。
京阪大津京は2018年3月に改称された駅で元は皇子山駅です。2006年3月に湖西線高架下に移設され、その前は少し南側(写真手前)にありました。皇子山駅は戦後1946年3月に新設されており、同時に少し南にあった山上駅が廃止されました。
このあたりの変化を見ながら歩いてみます。
びわこ号色塗装 603−604 坂本比叡山口行 京阪大津京駅
大津電車軌道は大正元年工事認可を受け、敷設開業が進み石山寺−三井寺間が結ばれたのが大正11年1922年6月。その後坂本側の建設へ進もうとしましたが、江若鉄道や陸軍との関係などから工事が遅れます。昭和2年1月には太湖汽船、湖南鉄道と合併して琵琶湖鉄道汽船と名を変え、陸軍との土地交換問題の区間を置いて、昭和2年1927年5月、山上−松ノ馬場、三井寺−兵営前を開業しました。昭和2年8月には松ノ馬場−坂本間が開業。最後に残った山上−兵営前間は昭和2年9月に開業し、坂本−石山寺間が全通しました。、
詳しい経緯は プレスアイゼンバーン刊 レイル118号 の記事を参照してください。
京阪バス 山上町 バス停
京阪大津京駅南側の踏切を西へ渡り、大津市役所前を通る道(大津絵の道)へ出ます。少し南へ行くと京阪バス山上町バス停がありました。
1927年5月、琵琶湖鉄道汽船時代に開業した山上駅がこの付近にあったものと思われますので、何か残ってないか探してみます。
高さの低い水路橋ですが、山上開渠と名付けられています。
標識が健植されています。京阪大津京−山上間は300m程度です。
黄色の柵が山上開渠 右側のコンクリート壁は山上駅跡でしょうか。
線路構成もさまざま。40kgレールでしょうか。犬釘をはさんだりしてます。
600形 601−602 坂本比叡山口行 京阪大津京−三井寺
700形 709−710 石山寺行 京阪大津京−三井寺
次へ続きます。