6月19日土曜日、所属クラブの NetMeeting 、第61回です。
なぜか乾電池?で乾杯する方がいたりして…
5月28日の江若鉄道線路跡訪問からの続き、前回の山上から南へ歩きます。
石山坂本線三井寺−近江神宮前の駅は開通してからの変遷が頻繁です。
大津市役所前駅(別所)から京阪大津京(皇子山)方向の写真です。
右奥の黄色い柵の辺りに山上駅がありました。山上駅があったときは皇子山駅はなく、その北側(写真奥)に漣駅がありました。そしてこの位置の別所駅もなかったのです。1946年3月に皇子山駅ができて山上駅は廃止となっています。
同じ踏切から南を見ると、奥の曲線付近にホームのようなものが見えます。これが別所駅、元の兵営前駅です。行って見ましょう。
1927年5月開業時の兵営前駅跡です。坂本行きホーム跡だけが残っています。1940年11月に別所駅に改称しています。
707−708 坂本比叡山口行 大津市役所前−三井寺 2021.05.28
兵営前駅→別所駅は、1967年9月に駅名別所のまま300m北へ移動し、2018年3月に大津市役所前駅と改称しています。
駅跡のホーム長さは今の2両編成が止まれる長さと同じ30m程度あるようです。高さも高床車用になっています。
しかし、開業時は兵営前以南を運行していた低床車が使われたので、低床車用ホームがあったと思われます。1927年9月に山上−兵営前間がつながって石山坂本線が全通しましたが、三井寺−坂本間は高床車100形が使われ、三井寺−石山寺間は大津電車軌道初期からの低床車が使われ、三井寺駅には両方のホームが作られて乗り換える方式となりました。
1929年4月に京阪電鉄に合併、100形は京阪本線に移管されてしまい、石山坂本線には低床路面電車タイプの1形10両11形4両で運行されることになり、兵営前−坂本間の各駅には低床用ホームが併設され、全線路面タイプでの直通運転が実現しました。
613−614 石山寺行 大津市役所前−三井寺 2021.05.28
1947年には南側の三井寺−石山寺間のホーム高さ上げ工事が完成し、全線で高床車が走れるようになりました。
兵営前駅跡付近の線路です。木製枕木犬釘締結、PC枕木弾性締結、継ぎ目下樹脂枕木などいろいろ使っています。
南側から見た兵営前→別所駅ホーム跡 と 大津市役所
このあと明日都浜大津の会場へ。
結局、JR大津京駅からびわ湖浜大津駅まで歩いたことになります。