2021年07月01日

琴電71号

7月1日なので、琴電71号です。

東濃鉄道駄知線の電化に際して、モハ100形として昭和25/1950年に東芝が製造した唯一の旅客電車です。昭和49/1974年、駄知線廃止後、高松琴平電鉄へ譲渡され70形となりました。

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高松琴平電鉄 71号 半流妻側 1986年11月8日撮影  長尾線 平木
登場時は非貫通妻面でしたが、東濃時代の昭和42/1967年に貫通扉を設置しています。

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高松琴平電鉄 71号 平妻側 1986年11月8日撮影  長尾線 平木
モハ101は東濃時代に事故に遭い、損傷した妻面を平妻形状に改造されました。
琴電では標準軌への対応のため、汽車製造製形鋼組立型釣合梁式台車MT-100Bに変更されています。また主制御器はHL式へ、主電動機はドイツ・アルゲマイネ社製USL-323Bに変更されているので、走り装置系は東芝製から大きく変化してしまいました。昭和58/1983年頃からの車輛事情変化により、72号は81号と編成され、混雑時を中心に運用されていましたが、71号は平木の側線で留置されたままとなっていました。

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高松琴平電鉄 71号 改造工事中 1994年8月27日撮影  仏生山工場
ところがまた車輛事情の影響で、放置されていた71号が外板補修等の修繕工事を受け長尾線に配属され営業運転に復帰しました。

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高松琴平電鉄 71号 1997年6月18日撮影  瓦町引込線
改修された71号はアルミサッシ窓となり、72号と同様な姿となりました。その後、車輛事情は次々と変化し、14mに満たない長さの70形は仕事を失い、72+81が平成10/1998年12月に廃車、71号は平成12/2000年10月に廃車されています。東芝製電車は50年をもって終了しました。

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さて、WEBページのタイトルに使っている琴電71号ですが、TMSコンペ準佳作を頂戴し519号(1989年9月号)の表紙に掲載されましたが、その後は特に手を加えることもなく、車輛棚の一線に留置されたままになっています。
実物と同様、長いこと動かしてない…
WB24.5なのでモーターが動きさえすれば、何とか走行するだろうという期待で試運転します。

これで10Vかけているが、初めはまあこんなもんでしょう。往復運転を繰り返してなんとか調子を取り戻してきました。
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運転ボードに敷いてあったTILLIG線路を片付けて、FLEISCHMANNの線路でエンドレスを敷いて走らせてみます。


運転会とかに持って行って走行酷使してないので、パワートラックの劣化もそれほどなく、低速でもそれなりに走ってくれるようです。
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運転ボードで記念撮影

もう一つ、表紙には掲載されてないけど、セットで受賞した熊本電鉄モハ71も走らせないとね。

2021年07月01日 23:00 | コメント(0) | 1/80・16.5mm
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