2021年10月01日

幅の狭い車輪のようす2

OOn3貨車についていた輪軸の挙動の続きでポイント通過を見てみます。線路はTILLIGのH0m道床付組線路です。

20211001a.jpg
使うポイントはTILLIG 83821 左分岐 R353で分岐 分岐角15° 番手だと4番程度

20211001b.jpg
ポイント各部の測定値
ゲージG=12.0mm
チェックゲージC=11.1mm
スパンS=10.2mm
フランジウェイF=0.9mm
フランジクリアランスH=1.0mm

車輪幅N=1.6mm<2×F=1.8mmなのでフログで確実に落ちてしまいます。
しかし2軸固定軸受の場合、フログにかかっても車体は軸受3点で支えられて大きく傾くことなく通過してしまいます。

あえてフログ空隙部に落ち込むように止めて、輪軸の状態を撮影してみました。
20211001c.jpg
フログ部でもあまり傾きませんが、あえて落ち込むように車体を押してみます。

20211001d.jpg
横から見ると踏面がレール上面から少し下がっています。

20211001e.jpg
車体が軽く軸受固定なので、フログ側車輪が大きく下がることはありません。

20211001h.jpg
右側車輪の踏面右端がウイングレールで支えられています。
左のガードレールも効いているので、割り込みも発生しないようです。


2021年10月01日 21:00 | コメント(2) | 1/76
この記事へのコメント
海外のポイントはハイフランジ対応でフログ部分の彫りが深いからフランジの浅い車両だとガツンと落ちますよね。あれ?この貨車は海外製ですよね??(なんで?)
Posted by ム at 2021年10月02日 09:25
>ムさん
TILLIGの線路はTT/H0m用ですが、フランジ高さは1.0mmまで対応ということです。
この輪軸は2軸固定で軸箱は上下動しないので、フログにかかる車輪以外の3輪で支えられて、あまり落ち込まないようです。
踏面がすぐに次のレールに乗ってしまえば傾かないですね。
Posted by ヤマ at 2021年10月06日 01:05
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