日付遊びではないですが、たまたま5月12日です。
江若鉄道の事故画像の関係でキハ18と19について調べていたら、どうも図面がおかしいのではないかという案件に当たってしまいました。
鉄道史資料保存会発行の「江若鉄道車輛五十年」という本ですが、図面と写真が掲載されています。その中のキハ18から改造されたキハ5121の図が実車と一致しないということです。
江若の07形は入線時の向きが今津方が前位になっています。中央扉の戸袋が今津方にあり、駆動軸が浜大津方にあるということです。
キハ18の図面 左が今津方 右が浜大津方
近江今津駅で撮影されたキハ18の写真 中央扉戸袋が今津方
実車と図面は一致しています
キハ18を片運改造いたキハ5121 運転台が浜大津方
今津方運転台を撤去して切妻化改造キハ18の写真と同じ向きです
キハ5121の図面 左が今津方切妻 右の運転台が浜大津方
中央扉戸袋が浜大津方になって、エンジンが逆向きになっています。
実車と一致しないです。
まさか改造時に方向転換?
いやいや、現車がキハ18時代と同じ向きなのだから図面がまちがっています。
キハ19を改造したキハ5122はどうでしょうか。
浜大津で撮影されたキハ19の写真 右が今津方で中央扉戸袋がある前位になっています。
07は車体中心で線対称なので、反対側も今津方に中央扉戸袋があります。
キハ19の図面 左が前位で中央扉戸袋は今津側 右が浜大津側
キハ5122の図面 キハ19の浜大津側運転台を撤去切妻化しています。
三井寺下で撮影のキハ5122の写真 運転台は今津側で今津側に中央扉戸袋
実車と図面は一致しています。
本の図面は、おそらく会社作成の竣工図を使っていると思われるので、キハ5121の竣工図がまちがっていた…?
廃止されて50年以上経ってから、こんなことに気付いている始末です。
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