4両の客貨車を走らせたのですが、脱線するヤツはコレです。フクシマの東野鉄道キハ20の動力非搭載というものです。ワークスKさんによれば、フランジにスジが入っているので、車輪に原因があるのかも・・・・ということで調べてみました。それぞれメーカーも車輪も違うので、とりあえず測ってみました。
いずれも1/80・16.5mmゲージの車輛です。

エコーモデル木造貨車ワフ 車輪は松葉スポーク ピボット軸 固定軸受
B-B=14.4mm T=0.6mm N=2.4mm

フクシマ 東野鉄道キハ20改 ハフ5 車輪はスポーク プレーン軸 固定軸受
B-B=14.8mm T=0.6mm N=2.4mm

アールクラフト 遠鉄サハ改 ハフ107 車輪はスポークピボット軸 固定軸受
B-B=14.7mm T=0.6mm N=2.4mm

珊瑚 南薩ハフ53改 ハフ56 車輪は松葉スポークピボット軸 3点支持改造
B-B=14.4mm T=0.6mm N=2.4mm
エコー貨車と珊瑚南薩の松葉スポークは同じ輪軸であろうと思われます。
で、脱線の原因は東野キハ20改ハフ5がプレーン軸であることが影響しているかも・・・とか思ったのですが、軸受をよく見ると3枚重ね構造の内寄り側がゆがんで車輪タイヤに当たっています。

軸受の角度も少し内側へ曲がっており、このあたりを修正して潤滑油をさしたら、コロガリ良くなりました。輪軸自体には脱線の原因に関係なかったと思われます。
バックゲージを測ってわかったのですが、珊瑚の松葉スポーク輪軸はNMRA S-4.2の範囲に入っていますが、東野と遠鉄の輪軸は14.8mmでS-4.2の範囲より広めになっていて、S-4.1のFine:HOの規格値に近い輪軸です。車輪厚2.4mmはcode95くらいになるので、S-4.2のcode110よりはFine:HO寄りです。これは日光モデルのパワートラック輪軸も同じ寸法、というか東野と遠鉄は日光製品ではないかと思われます。
16番日本型の車輛ですが、輪軸寸法だけみれば、Fine:HOな規格だったということに気がついた・・・という脱線騒ぎでした。
実測でB-B=14.4mm T=0.6mm N=2.7mmでした。おそらく、ユニトラックのポイントにジャストフットといったところでしょうか?
昔持っていたKATO日本型1/80車輛の取説には、HOGAUGE(1/80・16.5mm)と記載されていますので、けっこう正しい表示ではないでしょうか。(取説だけ保存)箱はHOだけだったと思いますが。
HOScaleと表示されているベッテンドルフ台車の輪軸は、当然のようにcode110の寸法ですから、おそらく共通部品でないかと思われます。
HOユニトラックポイントはフランジウェイが1.5mmくらいある(6番ポイントフログには1.5mm角線がはまります)ので、NMRA S-3.2の規格値範囲より広いですね。