2012年11月04日

2軸車の脱線

昨日の運転会で西京交通の2軸車客車を走らせたのですが、一部の車輛が特定の場所で脱線を起こしました。
4両の客貨車を走らせたのですが、脱線するヤツはコレです。フクシマの東野鉄道キハ20の動力非搭載というものです。ワークスKさんによれば、フランジにスジが入っているので、車輪に原因があるのかも・・・・ということで調べてみました。それぞれメーカーも車輪も違うので、とりあえず測ってみました。
いずれも1/80・16.5mmゲージの車輛です。
20121104a.jpg
エコーモデル木造貨車ワフ 車輪は松葉スポーク ピボット軸 固定軸受
 B-B=14.4mm T=0.6mm N=2.4mm

20121104b.jpg
フクシマ 東野鉄道キハ20改 ハフ5 車輪はスポーク プレーン軸 固定軸受
 B-B=14.8mm T=0.6mm N=2.4mm

20121104c.jpg
アールクラフト 遠鉄サハ改 ハフ107 車輪はスポークピボット軸 固定軸受
 B-B=14.7mm T=0.6mm N=2.4mm

20121104d.jpg
珊瑚 南薩ハフ53改 ハフ56 車輪は松葉スポークピボット軸 3点支持改造
 B-B=14.4mm T=0.6mm N=2.4mm

エコー貨車と珊瑚南薩の松葉スポークは同じ輪軸であろうと思われます。

で、脱線の原因は東野キハ20改ハフ5がプレーン軸であることが影響しているかも・・・とか思ったのですが、軸受をよく見ると3枚重ね構造の内寄り側がゆがんで車輪タイヤに当たっています。
20121104e.jpg
軸受の角度も少し内側へ曲がっており、このあたりを修正して潤滑油をさしたら、コロガリ良くなりました。輪軸自体には脱線の原因に関係なかったと思われます。

バックゲージを測ってわかったのですが、珊瑚の松葉スポーク輪軸はNMRA S-4.2の範囲に入っていますが、東野と遠鉄の輪軸は14.8mmでS-4.2の範囲より広めになっていて、S-4.1のFine:HOの規格値に近い輪軸です。車輪厚2.4mmはcode95くらいになるので、S-4.2のcode110よりはFine:HO寄りです。これは日光モデルのパワートラック輪軸も同じ寸法、というか東野と遠鉄は日光製品ではないかと思われます。

16番日本型の車輛ですが、輪軸寸法だけみれば、Fine:HOな規格だったということに気がついた・・・という脱線騒ぎでした。
2012年11月04日 22:06 | コメント(4) | 1/80・16.5mm
この記事へのコメント
当方で脱線を頻発させたG&Dボックスカーの原因はたぶん、台車における前後の首振りです。お粗末でした。
Posted by ワークスK at 2012年11月05日 00:28
センターピンをゆるめたら、すぐに直ったかも。
Posted by ヤマ at 2012年11月05日 01:11
日本型の1/80製品で、一番HOなのは、KATOさんのものでしょうか。。。
実測でB-B=14.4mm T=0.6mm N=2.7mmでした。おそらく、ユニトラックのポイントにジャストフットといったところでしょうか?
 
Posted by 廣瀬 at 2012年11月06日 00:34
KATOの日本型1/80は手持ちがないので、ワークスKさんにも測ってもらいましたが、NMRA RP-25 のcode110車輪になっているようです。
昔持っていたKATO日本型1/80車輛の取説には、HOGAUGE(1/80・16.5mm)と記載されていますので、けっこう正しい表示ではないでしょうか。(取説だけ保存)箱はHOだけだったと思いますが。
HOScaleと表示されているベッテンドルフ台車の輪軸は、当然のようにcode110の寸法ですから、おそらく共通部品でないかと思われます。
HOユニトラックポイントはフランジウェイが1.5mmくらいある(6番ポイントフログには1.5mm角線がはまります)ので、NMRA S-3.2の規格値範囲より広いですね。
Posted by ヤマ at 2012年11月06日 01:53
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